仕事:2011年単行本>いいねぇ~ 江戸売り声―絵で見る商いの原風景 [仕事履歴:表紙]
江戸売り声漫談家として活躍されている宮田章司氏の著書「いいねぇ~ 江戸売り声―絵で見る商いの原風景 」の表紙と中の絵を担当しました。
宮田章司著「いいねぇ~ 江戸売り声―絵で見る商いの原風景 」素朴社
朝は 「なっと、なっとぉ~、なっと。なっと~、みそまめ~」の納豆売りやアサリ、シジミの売り声から始まり、夕方には「あじ、あじっ、とんぴょん、すずき、すずきっ。すずきにたいっ。かつお、かつお、かつおぅ」という魚売りや豆腐売りの声が響き、夜になると「そーばーうーおうーおうー」の掛け声とともに夜鳴そば屋が現れ、小腹がすいた江戸っ子の夜食になっていました。
庶民の時計代わりとさえいわれた売り声は、四季の移り変わりをも知らせ、生活に豊かな彩りを添える存在でもありました。正月のお宝売りにはじまり、春には苗売りや桜草売り、夏は朝顔や金魚、団扇、冷水売りが人々に涼を届け、秋はスズムシなどの虫売りやすすき売りが登場、冬には「干しー海苔ぃー、干しー海苔ぃー」の掛け声とともに海苔売りの声が聞こえ、正月準備のための福寿草売りがやってきたのです。
また、江戸の物売りたちは物を売るだけでなく、壊れた食器や道具を修理し、不要になった物を買い取り、江戸の見事なまでのリサイクルシステムも担っていたのでした。 割れた茶碗や鍋釜の修繕はいうに及ばず、壊れた傘を買い取る「古骨買い」や切り落とした髪の毛を買い取る 「落ち毛買い」さらには生活の中で出た灰をリサイクルする「灰買い」までおり、大都市・江戸の稀にみるエコライフを支えていました。
著者の宮田章司氏は東京・千住生まれで、幼い頃に「売り声」を聞いて育った生き証人。漫談家や司会業を経て舞台芸として「江戸売り声」を完成させ、現在、日本でただ一人の「江戸売り声漫談家」として活躍しています。
江戸の物売りを70点ほど描きました。
笊(ざる)売り
蝶々売り(おもちゃ)
足駄の歯入れ屋
長屋の朝(納豆売り、アサリ・シジミ売り)
放し亀、放し鳥売り(八月十五日の放生会に捕えた生き物を放すことで万物の生命を慈しむとともに先祖の供養をする)
蝦蟇の油売り
宮田章司著「いいねぇ~ 江戸売り声―絵で見る商いの原風景 」素朴社
朝は 「なっと、なっとぉ~、なっと。なっと~、みそまめ~」の納豆売りやアサリ、シジミの売り声から始まり、夕方には「あじ、あじっ、とんぴょん、すずき、すずきっ。すずきにたいっ。かつお、かつお、かつおぅ」という魚売りや豆腐売りの声が響き、夜になると「そーばーうーおうーおうー」の掛け声とともに夜鳴そば屋が現れ、小腹がすいた江戸っ子の夜食になっていました。
庶民の時計代わりとさえいわれた売り声は、四季の移り変わりをも知らせ、生活に豊かな彩りを添える存在でもありました。正月のお宝売りにはじまり、春には苗売りや桜草売り、夏は朝顔や金魚、団扇、冷水売りが人々に涼を届け、秋はスズムシなどの虫売りやすすき売りが登場、冬には「干しー海苔ぃー、干しー海苔ぃー」の掛け声とともに海苔売りの声が聞こえ、正月準備のための福寿草売りがやってきたのです。
また、江戸の物売りたちは物を売るだけでなく、壊れた食器や道具を修理し、不要になった物を買い取り、江戸の見事なまでのリサイクルシステムも担っていたのでした。 割れた茶碗や鍋釜の修繕はいうに及ばず、壊れた傘を買い取る「古骨買い」や切り落とした髪の毛を買い取る 「落ち毛買い」さらには生活の中で出た灰をリサイクルする「灰買い」までおり、大都市・江戸の稀にみるエコライフを支えていました。
著者の宮田章司氏は東京・千住生まれで、幼い頃に「売り声」を聞いて育った生き証人。漫談家や司会業を経て舞台芸として「江戸売り声」を完成させ、現在、日本でただ一人の「江戸売り声漫談家」として活躍しています。
江戸の物売りを70点ほど描きました。
笊(ざる)売り
蝶々売り(おもちゃ)
足駄の歯入れ屋
長屋の朝(納豆売り、アサリ・シジミ売り)
放し亀、放し鳥売り(八月十五日の放生会に捕えた生き物を放すことで万物の生命を慈しむとともに先祖の供養をする)
蝦蟇の油売り
2011-12-13 07:39